書評

「ブランド人になれ」を読んで満足している場合じゃない

ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)

ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)

「ブランド人になれ」を読んでみました。本書では会社に縛られて1日の大半を使っている”奴隷のような人”ではなく、会社の名前ではなく自分の名前で仕事をするブランド人になろうよ!と伝えている本です。

憂鬱な顔をして出勤するのではない。今日はどんなチャレンジをしようかと胸踊らせながら会社に乗り込むのだ。会社はステージに過ぎない。主役は君だ。僕について来い。本書はそのための武器になる。『ブランド人になれ!』が「21世紀の奴隷解放宣言」になれば望外の喜びだ。

冒頭のこの文章に表れているように、解放を力強く促しています。「奴隷であることを自覚している。でも・・!」という人が一歩踏み出すための本という形かな。これを読んだだけで自分のブランド価値が上がるなんてことはなく、価値を上げるには戦略的に行動していくことが大事な訳ですが、「あ。自分もこんな事やってみようかな」ということが1つでも2つでも浮かぶんじゃないかなと思います。(というか仮設立てて行動しないとダメ。)

 

さてさて。いくつか気になった所を抜粋してみます。



汗水に価値はない

はっきり言おう。汗水だとか、つらいだとか、苦しいだとかそれ自体には一切価値はない。一言で言えば「お客様を喜ばせること」、それだけがブランド人の仕事だ。どんなに苦労したって汗や血や涙を流したって、誰も喜んでいなければ仕事でも何でもない。

汗水垂らして働いているサラリーマンは「ええー!」と思うのかもしれないし、素直な人はスッと受け入れるのかもしれない。ガツンとした表現ですが、すごく真っ当な事です。僕も「仕事とは何か?」という問いをされることがあるけれど、そのときに僕は仕事とは価値提供であると答えています。自己満足ではなく、受け手を満足させてこそ仕事というものですからね。

まぁ僕が書くブログだってそう。どんなに多くの文章を書こうが、読み手に価値がなければまったく意味はないという訳ですね。ブログに関しては一番の読者である自分自身が満足しているから良いのだけれどもちゃんと提供価値を考えないとね。

 

無礼者でかまわない

「無礼者でかまわない」とか「とにかく量をこなせ」とか出てきますが、ここで伝えたいのは1章のタイトルでもある「君は誰を笑顔にしたか?に尽きる。顧客に価値を届けることがゴールなのであって、仕事の付き合いに無駄な時間をかける必要はない(無礼者でいい)し、顧客に価値を提供できるレベルにまずはたどり着かないといけない(量をこなしていかない)と言う事ですね。

こうやって読むと、1つ1つのtipsを読み、章のタイトルを見ながら抽象度を上げて落とし込んでいくことで理解が深まるのだろうなと思います。いやはや、読みやすい本ですよ。



 

勇気と時間をリスクにかけて大きなリターンを狙え

新橋の焼き鳥店あたりで「部長の考え方っておかしいよな」「そもそもウチの会社はガバナンスがなっていない」云々とくだまいている社畜オジサンたちは、今晩もお元気でいらっしゃるのだろうか。

twitterでの田端さんの発言をいくつか見たことある人はこういった表現の言い回しにクスっとしたり、「そうそう!」と思うのでしょう。見事に読者の心をくすぐる表現。でも「俺は違うぞ!」と安心している場合ではないですよね。愚痴を言っていようが言ってなかろうが、行動を起こさなかったら、顧客に価値を提供しなかったらそんなオジサンも、黙って聞いている若者も同じようなもんです。会社とはフリーランスの人間が簡単に活用できないリソースを大いに備えている凄い財産の集合体なのだから活用したら良い。その言葉をしっかり自分ゴトとして落とし込んでいくことが大切ですね。

本書を読んで満足している場合ではない

本書には上記のほかにも、豊かな想像力を発揮して人間の欲望を嗅ぎ分けることの大切さや、自らが体験することの大切さ。発信者としての心得などを伝えています。でもこれらを読んで安心してしまっては何の意味もないですよね。自らが満足するだけでなく、市場に価値を提供していかなければ本書を読む前と何も変わらないのだから。

解放のためにはまずは安心をさせなければならないのだろうね。そんな優しい本なのでついつい読んで満足して終わってしまう人もいるのでしょう。それを捉えているからなのか、本書の最後ではこう書かれています。

この本を最後まで読んでくれた君は、ブランド人とはなにたるかを理解したはずだ。あとはもう、行動あるのみ。この本を何度も読み返してくれるのもいいが、さっとゴミ箱にでも捨てて行動することにこそ、最大の価値がある。

そう、行動あるのみなんです。本書を読んで爽やかな読了感に浸っている場合ではない。すぐにでも動き出していきましょう。僕もtwitterやブログを始めもっともっと積極的にいこうと思います。

やりまっせ!

 

ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)

ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)